夏の終わりや秋の始まり。 季節がゆっくりと移り変わる頃になると 不思議と人恋しくなることがあります。 特別な出来事があったわけではないのに 誰かのことを思い出したり。 昔の恋を懐かしく感じたり。 誰かと話したくなったり。 そんな気持ちになる自分に 戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。 けれど、人恋しさには もう少し別の理由も あるのかもしれません。 季節が変わる時期は 空気の匂いや風の温度 日の長さなど 私たちが気づかないところで たくさんの変化が起きています。 その変化に心が反応して 普段は静かにしまっている記憶や感情が ふと表に出てくることがあります。 楽しかった思い出。 叶わなかった恋。 もう会えなくなった人。 今はもういない大切な存在。 そんな記憶たちが 季節の風に乗って 静かに顔を見せるのです。 温かい飲み物を飲みながら空を眺めたり。 好きな音楽を聴いたり。 大切な人との思い出を懐かしんだり。 季節の風を感じてみるのも いいかもしれません。 季節は巡ります。 人の心もまた、 同じように揺れながら巡っていきます。 今感じている人恋しさも いつか振り返ったとき 懐かしく思い出す日が 来るのかもしれません。
