(前回のお話は、 ブログ記事一覧よりご覧ください) 今、私が暮らしている場所も そんな場所のひとつです。 かつて私の知らない子どもたちが ここで過ごし 大人になり 家族を作り また次の世代へと命をつないでいった。 その人たちの日常の動線が 幾重にも重なって今があります。 この道を歩き ここで暮らした人たち。 今ではもう、名前さえもわからなくて。 それでも確かに、これまで何百人もの人たちが それぞれの時代を生きてきました。 笑ったり、 悩んだり、 誰かを愛したり、 別れを経験したりしながら。 その上に今、 私の暮らしがあります。 私自身もまた この土地に新しい動線を加えている。 そう考えると、 不思議な気持ちになります。 私たちは歴史の外にいるのではなく 歴史の続きの中を 歩いているのかもしれません。 そして、そのことに気づくたび、 町の見え方が少し変わるのです。 (つづく)
