龍空(ルーク)先生
革命の末に<2>(過去生)
2020/12/02 21:20
次の場面にうつると
すでに坊やは独りでした。
お父さんはいません。
ぜんそくか結核のために 隔離され。
消息をつかめないまま、亡くなってしまったようでした。
いずれにしても、
理由をわからない坊やの心には
『お父さんはいなくなってしまった』としか認識されていませんでした。
坊やは親戚の家に預けられました。
少年期の大半、彼はそこで育ちました。
おじさんとおばさんからは良くしてもらっていましたが、彼らは基本的に少年を労働力としか認識していませんでした。
そんなある日、彼は村の友人から
とても衝撃的なことをききます。
友人:
『町で何かがあったらしい。
なんだか大変らしいよ』
しかし、詳細はまったくわかりませんでした。
ただ好奇心で
『何が起きたのか、それを直接見たい』
彼はそう思う一心で村を出ました。
町に着きで彼が見たのは、
ちょっとした暴動でした
ここ数年、
飢饉があって収穫が減っていました。
その町の商人が、意図的に倉庫から小麦を出さないように貯めこんでいました。
それが発端で、パン屋、肉屋、色々な人が
抗議をしていました。
子供にご飯を食べさせることのできない
母親たちも叫んでいます。
そして商人に抗議しているその町の人達を
軍隊が制圧しているのです。
パン屋:
『悪いのはあいつだろう!
何で俺達がたたかれるんだ!!』
町の人たちは打ちのめされます。
争っている相手は商人なのに。
なぜ、軍隊が…。
ただ、思春期の少年の目には
こん棒でひどくたたかれ
虐げられる人々の声や姿が
深く心にきざまれました。
『何が起こっているんだろう』
小さな好奇心のみで町に出てきただけだったのですが…。
次の場面にうつると
彼は青年となっていました。
パリの暗いアジトのような部屋で
ペンで何かを一生懸命書き綴っています
ひとりで。
内容は良くわかりません。
メモのようなものを走り書きしています。
『○○は△△であらねばならない』とか
そんなようなことについて
ただただ、ペンを走らせています。
龍空(ルーク)先生
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複雑愛
深く濃厚 - 鑑定歴:6-10年
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