お釈迦様誕生以前のインドに、輪廻(因果律)という考え方があった これは大変に単純な解釈であり、悪いことをすれば後世は畜生に変わる、よいこと(善行)をすれば、位の高い人間になるという考え方であった これに対して、釈尊はまったく新しい業の実相を呈示した 全ての出来事に偶然はなく、全ては長い間の業による因縁と考えたのである。つまり、この業が、幸と不幸などの全ての原因になっていると 業には、善業と悪業がある、悪業には人を恨んだり悪口を言ったりすることも含まれる 不幸や不運は業の結果、つまり業果なのであり、業があるために人間は運命の波に翻弄されるのである 不運を乗り越えるために①自分の業を認める、②懺悔の心を持つ、これらは不運な業を断ち切り、幸運を掴む方法であろう 業を消すための近道はそうはなく、懺悔の積み重ねをすることにより過去の因縁を断つのが地道ではあるが確実であろう 六道 拝
