浅草寺の時にお名前だけご紹介していた、待乳山歓喜聖天のお写真です。 歓喜天さまの神力の凄さは深川不動のお話の時にもしましたが、この待乳山はその霊験も神力も強すぎることから、あの徳川家康公でさえも『自分以外の者に、この歓喜天の話をしないように』と、秘仏どころか箝口令まで出したといわれています。 それほどまでに御利益も信仰も集めてきた歓喜聖天さまであり、その証として本堂の中に奉納された大根の本数が、ほぼ毎日、山のように積み重なっています。 (大根は境内の中で買えますし、奉納された大根は行事の時に調理して、参拝者の方などに振る舞われるそうです。) この大根奉納は、もう1つの象徴である巾着と合わさってお寺の紋として境内の色んな場所で見られますし、お守りも形は巾着で大根の刺繍のされているものを頂けます。 (歓喜聖天信仰の強い方は、大根奉納と本堂でのお祈りだけでなく、本堂正面からの左側の壁のところが秘仏の納められている場所に一番近いとされていて、その壁に向かって外側から更にお祈りされていかれる方もいらっしゃいます。) 個人的に待乳山聖天のことを知らなくても、浅草で人力車に乗ると必ず案内されるほど、観光でも有名なお寺ですが浅草寺に比べると人は多くありませんので、ゆっくりお参りや奉納、おみくじなどを出来ます。 (境内には本堂だけでなく他にも立派な池のある庭園や、出世観音さまに、沢山のお地蔵さま、太田道灌ゆかりのお稲荷さま、そして、先ほどとは反対側の本堂正面右側からは晴れている日にはほぼ全身のスカイツリーを見ることも出来ます。) 家康公の時代と違い、今や隠されては無いからこそ、浅草までいらっしゃる際は、大根奉納をしながら歓喜聖天さまへのご挨拶に待乳山聖天まで足を運んでみるのはいかがでしょうか。
