東京白山神社の御本殿のお写真です 東西線の白山駅から歩いて5分くらいの場所にあり、近くにあるお寺には以前にお話しした八百屋お七さんのお墓もあります 白山神社の御祭神は、イザナギさまイザナミさまと菊理姫命さまです イザナギさまとイザナミさまが日本を創られたのち、多くの神々がお産まれになりましたが、愛宕の神さまとしてご紹介しました火産霊(火之迦具土)さまがお産まれになった際の火傷がもとで亡くなり、イザナミさまはこの世から黄泉の国へと去ります これを嘆き悲しんだイザナギさまは、黄泉の国に向かいイザナミさまと再会し、日本創生のために一緒に戻ることをお願いし、イザナミさまは『黄泉の国の者たちと話し合う間、絶対に覗かないでください』と述べました。 長く待てどイザナミさまが現れないため、イザナギさまは覗いてはいけないと言われた約束を破って見てしまったのは、蛆が群がるイザナミさまの身体であり、これに驚いたイザナギさまは来た道を大慌てで戻ります 約束を破られ怒ったイザナミさまは、ヨモツシコメという眷属を送り追いかけますが、これを防ぐためイザナミさまは桃の杖から神を作って身を守りました (この桃の杖の神が道祖神であり、桃が鬼や邪を祓うとされ後の桃太郎に繋がっているそうです) 地上に戻ったイザナギさまは、黄泉の国の入り口である黄泉比良坂に千引の岩を置いて、現世(この世)と常世(あの世)を行き来できなくしましたが、その際、イザナミさまは『愛しき貴方の国の人を毎日1000人を殺すでしょう』と述べ、イザナギさまも、『愛しき君のため、私は1500人の産屋を建てよう』と悲しい別れになるのですが、この別れの際に仲を取り持ち仲直りさせたといわれるのが、菊理媛命さまなのです この菊理媛さまは石川県の白山の神様でいらっしゃるため、全国の白山神社でお祀りされていて、神話の出来事により強い神力を持つ縁結びの神様として有名ですので、この東京白山神社にもその御利益を求めて多くの方がお詣りにいらっしゃいます 実は以前に根津神社のご紹介の際に紫陽花祭りが開かれることをお伝えしていましたので、是非、根津や白山でツヅジや紫陽花を楽しみながら、想いの方と結ばれることや善い方と出会うことを菊理媛さまにお祈りなさってください
