落語の公募騒ぎ ③ 書いた時代設定は江戸時代で場所は江戸。 町人文化の華開いた頃の様子にし、会話も江戸っ子の訛り。 え〜 毎度バカバカしいお話しでございますが、ひとつお付き合い下さい。 という出たしから普通入ります。 コレ まくらと言いますよね。 少しの間、このまくらを話して本題にもっていくわけで… サテ世の中には変わった男もおりまして、ある長屋に勝吉という名の大工がおりました。 この男が仕事仲間と昼時に弁当を食べながら仲間の昨夜の話を聞いておりました。 「よう 聞いてくれよ、オイラ昨夜イイ女と酒を飲む夢を見たんだ」 「へえ そりゃまたイイ夢じゃねーか。その後の続きはねえのかい」 「あるに決まってらあな。差しつ差されつほろ酔いの後は、お決まりのって事よ」 「そりゃオメエ、粋な夢じゃねえか。ニクいね このスケベ」 横で聞いていた勝吉。 話しが一人だけ見えていません。 「な、な、なんだい そのユメってのは?」 仲間の大工が目を丸くして驚いて聞きます。 「勝吉、オメエさん夢ってのを見ないのかい?」 「ユメ、それ食えんのかい。味は?」 「いやー 驚き桃の木山椒の木だねぇ。ホントに夢を知らねえ奴がいるんだから」 「そんなの知るか! で、どうすりゃあユメって奴が見れるんだかオイラにも教えてくんねえか」 突拍子もない会話に仲間の大工たちも困り果て、勝吉の住む長屋の大家さんに相談しようという事になりまして、数人で訪ねていきます。 続く
