思いもかけず唐突に、また不本意に誰かに心を背けられてしまうことがあります。 「裏切り」─ 些細でもそれは胸に堪(こた)え、耐え難く感じる。 「─何故?わたしは何もしてないのに。あなたを信頼してたのに…」そんな無念に膝を抱え蹲(うずく)まりたくなる。 いいのです。 蹲りは、真心で向き合った証。 向き合うお相手に信頼を寄せ、心を開き寄り添うことの出来るあなたは人間力の高い人なのです。 そして刻まれたその傷口から、更なる「優しみ」が芽吹く。 激しく落ちる雨雫にも、強い風にも、項垂(うなだ)れてはまた陽を求め空を見上げる。 そんなあなたは無垢で、きっと何よりもしなやかで美しい。 季(とき)に 選ばれ この華たちは 秋桜に なった 聲(こえ)を 持たぬ分 ただ 陽を信じ 直向きに そよぎ わたしは 人として 生まれた きっと 幸せになるために もしかしたら 心は 「淋しさ」で 出来てる だから 余計 しなやかで ありたい 喩え 風に傾(かし)げ 雨に 頭を垂れても わたしは わたしであるために 恋をする あなたが いつも このみなを 抱きしめていてくれるから─
