ペットショップで、インコちゃんのご飯を買うついでに奥のケージルームを覗く。 憧れのオカメインコちゃん。長寿のヨウムさん。 家にもいるハムちゃん。 ハムちゃんのケージの先に、デグーを見つけた。 僕と目線が合った瞬間、グッと背筋を伸ばし「ピーピーッ」と甲高く鳴いた。 「─うっ─!」可愛い。 そう感じた途端、今度はバク宙して高い運動能力を披露した。 「ごめん、な」そう声を掛けルームを後にしようとし、ふと振り返るとデグーはお行儀よくこちらを見据えたまま、身じろぎもしなかった。 ─いいなあ。やっぱり健気な生き物たちは。 待っててな。今はちょっとまだ準備が出来ていない。 次来店し、また僕を見つけアピールしたら、お前は僕の家族だ。 名前は、─そう。ヤマダにしよう。 何となく落ち着きのなさが、僕の親友に似てる。 ヤマダ─。 世の中の日常は、全て必然の廻り合わせで構成されてるんだ。 お前との廻り合わせも、きっと必然だよな。
