水星逆行という言葉、聞いたことがある方は多いと思います。 しかし具体的にどんなことが起きるのか、どんな人に影響があるのかなどがよく分からないまま受け取っている人も多い印象なので、ここでいくつかポイントをお伝えいたします。 水星は主に会話や交通などを表す星なので、これが逆行すると「コミュニケーションのトラブルが起きやすくなる」とか「公共交通機関が乱れる」とか「過去のやり直しが起きる」などと言われてはいるのですが、実は誰にでも当てはまるわけではありません。 占星術には「ネイタル」と「トランジット」という概念があり、ネイタルはひとりひとりの生まれた瞬間の星の位置、トランジットは現在の星の位置を表します。 このネイタルの月または水星あるいはアセンダントが、トランジットの水星とハードアスペクト(凶角)を形成していると悪い影響が起きやすいんじゃないかなとわたしは読んでいます。 今回の水星逆行、3月15日(土)〜3月30日(日)までは牡羊座で起きていたため、月・水星・アセンダントのいずれかが蟹座・山羊座・天秤座だったりすると影響を受けやすかったかもしれません。 3月30日(日)〜4月7日(月)は魚座で水星逆行が起きるので、月・水星・アセンダントのいずれかが双子座・射手座・乙女座だったりすると影響を受けやすいかもしれません。 わたしなんかはまさに月が双子座なので、魚座で水星逆行が起きる3月30日(日)〜4月7日(月)の間は、コミュニケーションや交通トラブルに巻き込まれやすくなるかもしれないですし、過去のやり直しも起きるかもしれない……といった感じです。 とはいえ、水星逆行レベルだとそんなにおびえる必要のないことなので、影響を受けそうな人であってもせいぜい「いつもより丁寧に話す」とか「いつもより少し時間に余裕を持って行動する」くらいの気持ちで大丈夫です。 水星より、トランジットの冥王星がネイタルの太陽とハードアスペクトになったりしたほうが人生を激変させるほどの大きな影響を受けますから、そうなった時こそ真剣に構えたほうがいいですね。 星の影響を細かく見ようとするとトランジットの星の動きだけではほぼ読み取れないので、鑑定で占星術を使ってネイタルと組み合わせて占うしかありません。 占星術は持って生まれた才能や弱点、他にも「いつ頃どんな状況になるか」なども出せるので、自分自身を深く理解したい人におすすめの占いです。 気になる人の誕生日を知っていれば、その人の好みや性格も出せます。 【最後に】 4月4日(金)〜4月10日(木)の間は水星が留(りゅう)という状態になり、最も悪い影響が出やすいタイミングになります。 留というのは要するに「止まっているような状態」だと捉えてください。 順行であっても逆行であっても、動いてさえいれば何かしら進みますが、止まっているとどうにもなりません。 この「留」の間は、人と話すときも感情的にならないよう注意し、メールやLINEのやり取りも誤解を招かない表現にし、出かけるときは乗り換え案内などをしっかり確認するのをおすすめします。 ここだけは全星座の人に当てはまるので、4月4日(金)〜4月10日(木)の間はみなさんお気を付けください。
