私は時々、ハッキリ説明が出来ない時間の壁をワープしたような不思議な体験をすることがあります。 だいぶ昔の話になりますが その日、私は麓の駅まで遅れてくる友達を迎えに行こうと、他の友達と一緒に山の上の山小屋を出発しました。 時間は21時過ぎだったと思います。 駅までは普段なら30分ほどで着く山の一本道。 迷うような道ではありません。 ただ、その日は霧が出ていて、運転大好き、スピード大好きな私も、山道をスローダウンで慎重に下りていきました。 途中で霧が一層濃くなり、前方が白くかすんでまるで雲の中を走っているような状況で、いつもの道とは違う何とも言えない違和感があったのを今でも覚えています。 一本道なのに、その日は一台も他の車とすれ違わない。 いつもなら、何台かは通るハズ。 それに、いくら霧が濃いと言っても、前後に車の気配が全くありませんでした。 更に途中でスマホが一時繋がらなくなりました。 山の中ですから圏外になることは珍しくありませんが、駅で待っている友達と連絡が取れず、いつも以上に感じられる静けさが焦る気持ちと共に違和感を強くさせました。 そして駅に着いて友達に「何やってたの、もう終電過ぎて駅の電気けされちゃったよ!」と言われてビックリ。 時計をみると既に23時を過ぎていました。 渋滞もなく、道を間違えたわけでもなく、途中止まった記憶もありません。 ただ霧の中を走っていただけなのに、時間だけが大きく過ぎていました。 もう一つ不思議なことがありました。 後日、一緒に乗っていた友達が 「あの時、進路で迷っていた自分に話してくれたこと、すごく役にたった。ありがとう。」 と言ってきたのです。 でも、私はそんな話をした記憶はありません。 だって、彼女が行こうとしている進路、その時初めて聞いたのだから。 あの時、彼女は車の中で誰と話していたのでしょう。 でもそれは彼女に的確なアドバイスを与え、見守ってくれる存在のものだったのは確かです。 時間のことも、その会話のことも、今でも答えは解りません。 でも、たぶん、それは同乗の彼女にとって必要な異世界からのプレゼントだったのでしょう。 友達に言わせると、「私といると不思議なことが起こる」と! えっ、私のせい?(;~_~)
